オリジナルパーカーをできるだけ安い費用で作るための5つのポイント
オリジナルパーカーやオリジナルTシャツなどのオーダーメイド商品は既存製品と違って、作成する枚数と印刷方法の組み合わせによって価格が変わってきますので、「印刷方法は◯◯よりも△△の方が安い」あるいは「黒地のパーカーよりも白地のパーカーの方が安い」ということが一概に言えません。
しかし、価格が変動するポイントさえおさえておけば、「ロゴを印刷したパーカーを30枚作るならこの印刷方法が一番安いな」というように、自分の条件にあった最適な選択ができるようになります。
パーカー本体はホワイト生地の方が安い
パーカー本体はブラックやグレーなどの色のついた生地よりもホワイト生地の方が安いです。
色のついた生地のパーカーにインクジェット印刷をする場合、そのままプリントしても色が綺麗に印刷されないので、下地に白を印刷してからデザインを印刷します。そのため、ホワイト生地のパーカーに比べて2倍の手間がかかることになり、必然的に料金は高くなります。
但し、シルクスクリーン印刷の場合は印刷方法が異なるため、パーカーの生地の色は印刷料金には関係がありません。
パーカー本体は薄い生地の方が安い
パーカー本体は厚い生地よりも薄い生地の方が安いです。
生地の厚さはオンス(oz)という単位で表示されていますが、あまり薄いものだとTシャツのようにペラペラなものもあるので注意しましょう。
比較的安価なパーカーでは、8.4オンスの薄手の生地が人気があります。春の暖かい時期にTシャツの上から羽織るのにちょうど良いくらいの厚さですが、文化祭などの秋冬の時期に着るなら、10オンス以上の方が良いでしょう。
パーカーの生地についてはオリジナルパーカーの素材と種類も参考にしてみてください。
プリントサイズは小さい方が安い
プリントするデザインの大きさは大きければ大きいほど印刷料金が高くなり、逆に小さいものほど安くなります。特にシルクスクリーン印刷の場合は版(印刷に使うハンコのようなもの)を作成する必要があり、版が大きくなると製版代も高くなります。
逆にインクジェット印刷の場合はプリントサイズが大きくなってもそこまで大きな価格の差はなく、印刷会社によってはワンポイントでもA4サイズでも同じ料金だったりします。
プリントはワンポイントの方が安い
オリジナルプリントは、胸、背中、腕、裾など、パーカーのいろいろな位置に印刷することができますが、印刷するデザインの数が多くなればなるほど、印刷料金は高くなります。安くしたいのならプリントはワンポイント(一箇所)のみにしておきましょう。
プリントする色が少ない方が安い
プリントする色は少ないほうが低価格ですが、これに関してはシルクスクリーン印刷の場合に限っての話であり、インクジェット印刷の場合は色の数は関係ありません。
シルクスクリーン印刷は使う色の数だけ版を作成する必要があるので、プリントする色の数が増えると印刷料金も上がります。
インクジェット印刷(=フルカラー印刷)の場合は、色の数が増えても価格は変わりませんが、シルクスクリーン印刷に比べて1枚の印刷に手間がかかるため、注文枚数が増えてもあまり単価が下がらないというデメリットがあります。
作成する枚数が10枚以下の場合は、シルクスクリーン印刷よりもインクジェット印刷の方がトータル的に安い価格で作れるため、プリントする色の数を気にする必要はないと言えるでしょう。
作成する枚数が20〜30枚以上の場合は、シルクスクリーン印刷で1色だけ使ったプリントが最も低コストになります。
まとめ
以上、オリジナルパーカーを安く作るための5つのポイントを紹介しました。
注文枚数によって安く作れる印刷方法が変わってくるというのが最大のポイントです。下記に要点をまとめましたので参考になれば幸いです。
作成枚数が10枚以下の場合
- 印刷方法はインクジェット印刷(=カラー印刷)
- パーカー生地の色はホワイト生地の方が安い
- パーカー生地の厚さは薄いものを選ぶ
- プリントは一箇所にできるだけ小さく
作成枚数が10枚以上の場合
- 印刷方法はシルクスクリーン印刷(=単色印刷)
- パーカー生地の色はホワイト生地でもカラー生地でも同じ
- パーカー生地の厚さは薄いものを選ぶ
- プリントは一箇所にできるだけ小さく